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A Round Table on Education for Sustainable Development by All Education Institutions in Iwate


岩手県幼小中高大専ESDサミット

第8回岩手県教育サミット(第8回岩手県幼小中高大専ESD円卓会議)

【開催日時】
2012年7月7日(土)13:30〜17:00
【場所】岩手大学総合教育研究棟(環境系)復興祈念銀河ホール
【テーマ】
「東日本大震災津波と持続可能な社会のための学校・教育の役割」
【内容】
基調講演 「岩手県の津波復興計画と復興の課題」  
 齋藤 徳美 放送大学岩手学習センター所長           
 岩手県東日本大震災津波復興委員会総合企画専門委員長
パネルディスカッション
 「幼小中高大専の持続可能な社会のための東日本大震災津波への取り組み」

詳細は 事務局 まで  ご案内のチラシは こちら

第6回岩手県教育サミット

【開催日時】 2011年7月2日(土)13:30〜17:00
【場所】岩手県総合教育棟(教育系)北桐ホール
【テーマ】
校種間の教育接続(その3) 中・高・大の教育接続
−キャリア教育・職業教育をめぐって−
【内容】 基調講演
「中・高・大の教育接続の課題について」  
東京大学大学院教育学研究科教授 本田 由紀 先生
パネルディスカッション
「中・高・大の教育接続−キャリア教育・職業教育をめぐって−」   
座長:岩手大学教授 玉 真之介  

詳細は 事務局 まで

第4回岩手県教育サミット

【開催日時】 2010年7月3日(土) 13:30-17:00
【テーマ】
 校種間の教育接続(その1) 幼・小・中の教育接続
 −新しい教育要領・学習指導要領を踏まえて−
【内容】
基調講演 
 秋田大学教育文化学部教授 浦野 弘 先生
  家庭の教育力・地域の教育力をどう高めるか
  −秋田県での取り組みから−  
パネルディスカッション

『第4回岩手県教育サミット(第4回岩手県幼小中高大専ESD円卓会議)の記録』を公表しました。
詳細は 事務局 まで

2008年ESDサミット

会場の様子 【日時】2008年7月5日(土)10:30〜16:30
【場所】岩手教育会館大ホール
【講師】
上遠 恵子 氏
レイチェル・カーソン日本協会 理事長/翻訳家)
ヘイッキ マキパー 氏
フィンランドセンター 所長)
ほか

出席者は380人でした。
閉会式において、「岩手県幼小中高大専ESDサミット宣言」を採択しました(下記)。

タイムテーブル

10:00 開場
10:30〜11:00 開会行事

 ◎ 主催者挨拶 岩手大学長 藤井 克己
 ◎ 来賓挨拶 達増 拓也 知事 ほか

11:00〜12:00 記念講演 I 「レイチェル・カーソンと宮沢賢治」

 ◎ レイチェル・カーソン日本協会 理事長 上遠 恵子

12:00〜13:00 休憩
13:00〜14:20 記念講演 II 「フィンランドの教育とESD」(英語逐次通訳つき)

 ◎ フィンランドセンター所長 ヘイッキ・マキパー

14:20〜14:30 休憩
14:30〜16:15 実践報告を含むパネルディスカッション

 ◎ 及川 幸彦 (気仙沼市立中井小学校教頭)
 ◎ 阿部 治 (ESD-J理事長・立教大学教授)
 ◎ 近藤 聖 (葛巻町立葛巻小学校長)
 ◎ 高木 浩一 (岩手大学准教授)
 ◎ 平山 健一 (岩手大学前学長)
 ◎ 上遠 恵子 (レイチェル・カーソン日本協会理事長)

 司会:玉 真之介 (岩手大学副学長)

16:15〜16:30 閉会行事

主催等

【主催】
岩手大学/いわて5大学学長会議
【共催】
岩手県国公立幼稚園協議会/(社)岩手県私立幼稚園連合会/岩手県小学校長会/岩手県中学校長会/岩手県高等学校長協会/(社)岩手県私学協会/(社)岩手県専修学校各種学校連合会
【後援】
文部科学省/環境省/日本ユネスコ国内委員会/岩手県/岩手県教育委員会/岩手県市町村教育委員会協議会/岩手県国際交流協会/岩手県ユネスコ協会連盟/日本放送協会盛岡放送局/IBC岩手放送/テレビ岩手/めんこいテレビ/岩手朝日テレビ/(株)岩手日報社/朝日新聞盛岡総局/毎日新聞盛岡支局/読売新聞盛岡支局/産経新聞盛岡支局/河北新報社盛岡総局/日本経済新聞社盛岡総局/(有)盛岡タイムス社/岩手日日新聞社/デーリー東北新聞社/共同通信社盛岡支局/時事通信社盛岡支局/日刊工業新聞社仙台総局/(株)エフエム岩手/(株)ラヂオもりおか
この取組は、平成18年度文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」(現代GP)採択事業:岩手大学「学びの銀河」プロジェクトの一部です。


岩手県幼小中高大専ESDサミット宣言


私たちは、いまや分かれ道にいる。……長いあいだ旅してきた道は、すばらしい高速道路で、すごいスピードに酔うことができるが、私たちはだまされているのだ。その行きつく先は、禍であり、破滅だ。もう一つの道は、あまり〈人も行かない〉が、この分かれ道を行くときこそ、私たちの住んでいるこの地球の安全を守れる、最後の唯一のチャンスがあるといえよう。——レイチェル・カーソン『沈黙の春』1962年(青樹簗一訳、新潮文庫)

私たちが暮らす地球は、人間の活動を原因とする温暖化や環境破壊、さらに生物多様性の喪失などの危機に直面しています。また、グローバルな市場競争が世界の隅々まで浸透し、地域格差をはじめとする不平等やコミュニティーの崩壊がいたるところで広がっています。私たちは、いま持続不可能な破滅の道を猛スピードで走っているかのようです。

会場の様子子どもたちは、こうした現実を敏感に感じ取っています。私たちは、この事実を真剣に受けとめる必要があります。そして、子どもたちに「生きる力」と「未来への希望」を与えるために、持続可能なもう一つの道へ向かう取組の輪を広げていかねばなりません。日本の提案で国連が採択し、ユネスコが主導して、フィンランドをはじめ世界各地で取り組まれている国連「持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development:ESD)の10年」は、まさにそうした取組の一つです。

日本が定めた「国内実施計画」には、「私たち一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境との関連性の中で生きていることを認識し、行動を変革することが必要であり、そのための教育がESDです。」と書かれています。それは、他者への思いやりや多様性の尊重、自然や生命への慈しみの心を持つ人材の育成と言い換えることもできます。

岩手が生んだ宮澤賢治は、「世界がぜんたい幸福とならないうちは個人の幸福はありえない」と述べました。これは、まさにESDの価値観を言い表したものです。また、敵味方を問わず、獣や鳥、魚までも平等に極楽浄土へ導くこと目指した平泉文化をはじめ、岩手の歴史と文化、そして風土が育んできた価値観を土壌として語られた言葉とも言えます。

私たちは、CO2の削減をはじめ持続可能な世界へ向けた協働の取組が焦点となるG8洞爺湖サミットを前に、幼稚園から小学校、中学校、高等学校、大学、専門学校が一堂に会して岩手の教育について共に語り合うために「岩手県幼小中高大専ESDサミット」に集まりました。

私たちは、子どもたちに未来への希望を与え、持続可能な地域と世界を創り出していくために、教育に託されている使命を改めて確認しました。また、岩手が育んできた価値観が「共生の時代」を導く普遍性についても語り合いました。そして、園・学校が地域や保護者と協力しながら、校種、公私立を越えて連携していく必要性を確認しました。

この認識に立って私たちは、このサミットを期に校種、公私立を越えた連携・協力のプラットホームとして「岩手県幼小中高大専ESD円卓会議」を設立し、持続可能なもう一つの道へ向けた対話と協働の輪を広げていくことを宣言します。

平成20年7月5日 岩手教育会館
岩手県幼小中高大専ESDサミット参加者一同

© 岩手県幼小中高大専ESD円卓会議