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「学びの銀河」プロジェクト
連載「私とESD」
06
フェアトレードから学ぶ
フェアトレードいわて
岩泉さん(代表・人文社会科学部1年)/菊池さん(工学部2年)
»フェアトレードいわてウェブページ

―― 学生サークル フェアトレードいわて(FTI) の活動内容を教えてください。

岩泉  今日、代表を引き継いだところなんですけど(笑)。
  2年前に、フェアトレードのことを本で知った先輩が、自分でもやってみたいということで、仲間を集めてバレンタインデーにフェアトレードのチョコレートを売ったのが始まりです。
フェアトレードいわてブース

岩手大学生協にあるフェアトレードいわてのブース。取材時(12月中旬)はクリスマス風になっている。
  今は、大学生協にあるフェアトレードのブースで雑貨や食品を販売しています。

菊池  フェアトレードの専門カタログから、時期にあったものとか、「これいいんじゃない?」「これだったら学生でも買えるな」というものを選んで仕入れるんですよ。フェアトレード商品を取り扱っている花巻のお店を通じて、年に5〜6回ぐらい。
  いま、赤い布に白い綿でブースをクリスマスっぽくしてるんですけど、見ました? あれ、私がやってるんです。次はバレンタインデー特集なんで、ぜひぜひ。

―― はははは……。

岩泉  あと、年に2〜3回、アイーナ(岩手県民情報交流センター)なんかでイベントがあるんです。一昨日は「2007 ワンワールド・フェスタ in いわて」があって、世界の文化を紹介しようっていうものなんですけど、私たちもその一部としてクッキーとかコーヒー・紅茶を販売するカフェを開いてました。
  5月には県内のフェアトレードをやっている人が集まる「世界フェアトレード・デイ in いわて」があるんですけど、それもカフェで参加してるんですね。

菊池  ふだん私たちが生協で売ってるコーヒー豆を、実際に煎れて販売する。とりあえず、知ってもらうことから始めよう、ということを目標に。

フリーペーパー

ブースには、フェアトレードを解説するミニチラシや、関連する催し物の案内が置かれている。
―― 生協ブースの売れゆきはどう?

菊池  かたよりますけど、食品関係……クッキー・ケーキ・コーヒーとかは、リピーターも多いみたいです。「今度はいつ仕入れるんですか」「私チョコ好きなんですけど、いつ入りますか」っていう質問もしばしばあるので。
  生協さんには全面協力していただいてます。生協の人と相談しながら仕入れるんですよ。「これは売れないと思うよ」と意見をもらったり。

岩泉  ありがたいですよね。

―― ただ売るだけじゃなくて、同時にフェアトレードの意味を知ってもらうことが必要だと思うんだけど、それはどうやってるんですか。

菊池  フリーペーパーを作って、ブースに置いてるんですよ。3か月に1回くらい更新していて、いろんな記事を載せてみたり、特集を組んでみたりしてます。「ってか、なんでこれ高いの?」って、チラって見るのかなっていう作戦なんですよ。これを配ってみたりもするしね。

岩泉  うん。宣伝もしますし。チョコとかには、包み紙に生産者のことが書いてあったりして、それも読んでもらえるかなって思ってるんですけど。

菊池  あと、専門誌を参考にして、パネルやPOPでアピールしてます。

岩泉  フェアトレードの本を生協で買ったんですけど、置いてあったらみんなが見てくれるじゃないですか。でも、自分が買ったらなくなって、フェアトレードをアピールするものがなくなるから、ちょっと買うかどうか迷ったんですよね(笑)。

―― それは大丈夫だと思いますよ(笑)。

フリーペーパー

フェアトレードいわてのフリーペーパー「ふいっと」。中身は生協ブースで確かめてほしい。
菊池  5月の「フェアトレード・デイ」では、来てくれるお客さんみんながフェアトレードを知ってたわけじゃなかったけど、おとといのイベントでは、知ってる人が大半だったんですよ。「ご存じですか?」ってきいたら「ああ、知ってます」っていう人もけっこういたので、なんかちょっとうれしいなと思って。「私たち、無駄じゃないかも」みたいな。

岩泉  教養科目の授業でも、ちょろっと「フェアトレード」が出てきて。でも、フェアトレードの内容の説明はしてくれなかったんですよ。用語だけで。

―― そういうときは「先生、フェアトレードの意義を説明しなきゃダメです!!」って言ってください(笑)。

岩泉  そうですね(笑)。

―― フェアトレードいわてに参加したきっかけは?

岩泉  私は、高校生のときにフェアトレードを知って。地理の教科書に載ってたんですよ。そのあとに岩大・岩手県立大の学生がフェアトレードのチョコを売ってるっていう新聞記事を見て、「岩大に入ったら、これやりたい」って思ってたんです。
  入学してみたらフェアトレードいわてがあったんで、「あ、これだったんだ」ということで参加したんですよ。

雑貨

雑貨も並べられている。飾りつけはメンバーの手づくりだ。
菊池  へぇ、そういう動機だったんだ(笑)。
  私は、ただ単にアジアン雑貨が好きで、入ってから勉強していったっていう感じなんですよ。「あのブースなんだろう」って、私みたいに気になる人もいる(笑)。そういうきっかけでも、いいと思ってます。不純な動機も必要かな。

岩泉  フェアトレードのことを勉強する学習会は、1度しましたね。フェアトレードについての初心者むけの本を先輩が推薦してくれて、それをみんなで読んで、ちょっと話しあおっか、という。まだ1回しかできていないので、これからやりましょう、という感じです。個人的に勉強してるっていう感じですもんね、まだまだ。
  一般むけのセミナーも、たまに開かれてるんで参加したりしてます。

菊池  おとといのイベントなんかだと、フェアトレードの店をやっている人だとか、年齢層の違う人と話す機会があるから、それだけでも経験だと思ってるんですけど。カタブツもいますけど(笑)、そういう人と話す機会もあまりないので。

岩泉  つながりができたっていうのは大きいと思います。

―― フェアトレードをやって、大学生活で変化したことはありますか。

菊池  あるある。生協食堂で、割り箸を使わなくなった(笑)。プラスチックのほうを使うようになった。

岩泉  私も、環境問題に敏感になりました。あと、貧困について意識するようになりました。
  テレビとか映画で見たこともあるけど、募金したりするわけでもないし、知るだけの受け身だったんです。フェアトレードは、自分がやってるっていう感じで、やりやすいっていうか、続けやすいっていうか。生きるエネルギーみたいな(笑)。

菊池  おー、さすが代表(笑)。

フェアトレード商品

雑貨のほかは、コーヒー豆やチョコレート・クッキー・ケーキなどが定番のようだ。
岩泉  そこまで大っきくないんですけど、でも「大学で何をやってる?」っていうときに「フェアトレードやってる」って言えるのは、自分の中で充実してるな。友だちにも、「サークルなにやってるの?」って聞かれて、「フェアトレード」って言うと、「それって何?」って話になるから、説明して知ってもらう。「へえ、そういうのあるの」って。

―― 大学の講義にたいしてはどうだろう。

岩泉  私は、フェアトレードについて大々的にやってほしいなって思ってるんですけどね。なかなかそういう授業でもないので。
  先輩が、フェアトレードの本をゼミで扱ってほしいと先生に提案して、みんなに読んでもらって討論したことはあるそうです。ゼミとかいいんじゃないかなって思うんですけどね。
  フェアトレードは、けっこういろんな問題につながってくるんですよ。南北問題とか女性の地位向上だったりとか、環境問題とか。それに関連したゼミがあれば、ぜひやってほしいな(笑)。

菊池  そういうの取りあげやすい学部でいいよね。

岩泉  そうですか(笑)。

菊池  うらやましいよ。工学部だと、フェアトレードという言葉が出てくる機会がなさすぎて。いつ出していいのかもわからず(笑)。他の学部は学びやすいんですけど、工学部ってどうなんだろう? どこにつなげればいいんですか? 考えます(笑)。

―― フェアトレードは、ESDにとってもいい題材だと思ってるんですよ。うまい方法ないかな。

菊池  私たちがフェアトレードについて勉強したことを、講義形式で学生むけに話す機会があったらどう? っていうアイデアも出てて。検討中なんですけど。そういうことも無駄じゃないと思うんですよね。
(談)

☆ メンバー募集中! ☆

  「フェアトレードいわて」は、岩手でフェアトレードを普及させることを目指すサークルです。
  大学生協のフェアトレードブースやバレンタインデーなどのキャンペーン、イベントの企画・運営など様々な活動を通してフェアトレードの普及を目指しています。

  興味のある方は、ぜひご連絡ください♪
  詳しくは、ウェブページか、Eメール ftiwate★yahoo.co.jp(★→@)まで。

参考リンク
© 岩手大学ESD推進委員会